小児科

のどの痛み

喉の痛みの原因が「ウイルス」の場合には、日本では一般的に抗生物質は必要ないと考えられています。

小児科において喉の痛みの原因の殆どは「ウイルス」か「細菌」による炎症です。「ウイルス」であれば、いわゆる風邪の症状である鼻水やクシャミ、せき、熱などを伴い、1-2日で症状は治まります。しかし「細菌」の場合は溶連菌、肺炎球菌などの細菌感染によるもので、18歳以下の子供によくみられます。「ウイルス」か「細菌」かは、喉を綿棒でこすって細菌の有無を調べる検査により診断します。ウイルスには大きさや仕組みが細菌と異なるので抗生物質は効きません。

抗生物質とは
細菌などの微生物の発育を阻害する物質です。風邪の原因である「ウイルス」には全く効果はありません。しかし、細菌感染には大変効果があります。タイでは、風邪は「ウイルス」が原因なので抗生物質が効かないと知りつつも、万が一の場合、風邪ではなく肺炎などの細菌の感染症を考慮して抗生物質を処方するのだと聞きました。

日本では、抗生物質の乱用が耐性菌を作ることで、いざというときに抗生物質が効かなくなることによるデメリットが重要視されています。「ウイルス」なのか「細菌」なのか適切な検査と処方を行うことで、これらの問題は解決するべきと考えられています。アメリカの小児科学会の診療方針では、風邪に対する抗生物質の使用は禁止されています。